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◆具象的思考から抽象的思考へ
 とはいえ、子どもはまだ一人で学ぶには難しいことが多く、対人関係能力の向上も一人では思うようにはいきません。そこで「ぱいでぃあ」では、
生徒が自らの力で考え、解答を導きだせるよう適切な支援・指導を行っています。そこには自らの向上を目指す子どもたちの真摯な姿があります。小学生から中学生にかけてのこの時期は、具象的思考から抽象的思考へ、そしてさらに複雑な思考へと学びの質も変わってくる重要な時期でもあります。
◆教科学習を通しての社会参加の実現
 「ぱいでぃあ」では一人ひとりの状況に合った最適のプログラムを考え、子ども達はそれを実行するためのスキルを積みます。あまり難しく考えず、出来るところから取り組み、自分の世界を広げ、人との出会いを体験し、人と繋がるための感覚を養っていきます。そうすることで
子どもたちは少しずつ社会的文化的な存在に変わって行くことができます。
 これはスポーツ活動だけでなく教科の学習の場合も同様です。子どたちはこういう営みを通して学ぶ楽しさ・知る喜びを体得して行きます。
やがてそれは自ら進んで勉強する姿勢を身に付けて行くことに繋がります。こうして、どの子も自信を持って次のステップに向かって羽ばたいて行けるようになって行けます。
■漢検・英検・日本語検定へのお誘い

◆学校を離れた子ども達は、学校との繋がりで二通りのタイプに分かれます。一つは教室には出られないけれど定期テストは受ける生徒の場合と、全く学校には足を向けなくなった生徒の場合とです。学校に行くことは、まだ心身の回復途上にあるわけで、絶えずマイナス感情を掻き立てられたり、気持ちを切り替えられず長引くことも多いので安易にお勧めできませんが、本人がそれで励みになればと…と見ています。でも、全く行かなくなった子の場合には、プレッシャーにこそなれ学力向上には意味の無いテストを受けなくてもいいという利点がありますが(欧米ではほとんどテストはありません)、逆に学習に刺激が少ないということもあります。
 そこで、
希望する子どもたちには公的な資格ともなる「漢検」「英検」「日本語検定」をお勧めしています。合格者は社会で公的に認められ、入試にも生かされます。それに、合格する自分をイメージして学習するというスタイルは、学び本来の姿に一番近いのです。欧米の学びの基本と同じです。

小学生は「漢検」の5級までと「英検」の5級を目標に、中学生の場合には取り敢えず「英検」の5級と4級、「漢検」の4級と3級を目標に、できれば「「英検」3級や「漢検」2級あたりに挑戦してみてはどうでしょうか。