家庭と学校とフリースクールを繋ぐこと:新しい子ども支援のあり方

▼「アンスクーリング」って何?
 「フリースクール・ぱいでぃあ」のトップページに「アンスクーリングへのお誘い」とあるけれど、「アンスクーリングって何?」と思っている方は多いのではないかと思います。その「アンスクーリング」の言葉の下には、「不登校支援 & 脱不登校支援 & 脱学校支援」とあります。
 はてさて、ますます分からないという方がいらっしゃると思いますので、簡単に説明させていただきます。

前にある「アンスクーリング」を言い換えた言葉が「不登校支援&脱不登校支援&脱学校支援」という言い方であるとお考えください。
 でも、この3つの言葉はそれぞれに対立し合う関係にないですか?並べただけでは、まさにその通りですね。ですから、これは並べて考えるのではありません。組み合わせてその関係を考えるのです。
 アンスクーリングとは、不登校を考えると同時に、脱不登校といってそこからの飛び立ちを目指し、学校から離れたといってもそれで引け目になることもない…そういう多義的なニュアンスを含んだ言葉が「アンスクーリング」なんだとお考えください。

▼学校を離れて不登校になると、とかく自分を卑下しがち。もう自分の人生が終わったように落ち込む人もいます。でも、大事なのは自分が自分らしく学び成長するために、どこでどう学ぶかということ。学校という場はその一つかもしれません。ある場合には家庭が適しているかもしれません。集団で同じことを学ぶより個別にじっくり学ぶ方が向いているかもしれません。レベルも周りよりも自分に合わせた方がいいかもしれません。いろいろですね。
 その時に、自分はこうだから相手も…と無理に考えなくていいかもしれません。自分は自分のペースでやる方がいいことだってたくさんありますね。

▼「アンスクーリング」というのは、子どもの学びにとってどんな方法がいいかという考察のもとに導き出された「子ども主体の教育方法」です。
 特に日本の学校教育は硬直化していることが多く、なかなか個人に光を当てた教育ができません。その結果、能力のある個性的な子どもほど不登校になりがちという特徴があります。フリースクール・ぱいでぃあでは、家庭と学校と繋ぎながら、そのどれにも偏らず、その子本来の能力を引き出し開花させるためにそういう子どもたちを支援したいと思います。

▼お子さんを真ん中にして家庭と学校を結びますが、それは無用な対立はお子さんに害になるからです。お子さんの教育に必要な様々な情報や学びは家庭や学校から積極的に取り入れ、同時にお子さんの更なる理解のために、また家庭や学校に返していきます。
 ですから、お子さんは各自が自分主体に学びや活動を組み立てられると同時に、元気になって「また学校に行ってみたいな」という時には、本人の意志で自由に学校復帰に挑戦することができます。そのお手伝いもします。

▼子どもと大人では時計のリズムが違います。思考も行動も、子どもの方がずっと自由で柔軟です。一度不登校になったとしても、低学年ほど回復力があります。ですから、親御さんは子どもの先回りをせず、おおらかな気持ちで子どもの学びや活動を見守っていけば、お子さんはみるみる成長し変わっていきます。
 でも、それは魔法でも何でもありません。身体に自己治癒力があるように、子どもの心にもそれがあるのです。そして、そのためには、過保護でも過干渉でもなく、適切な距離を持った「親御さんのビタミン愛」ほど効果的なものはないのです。

※ご興味がありましたら、お電話をください。